ゴールドラッシュで大儲けした人

2020/1/26

今(2018年)から170年前の1848年、アメリカ西海岸。

現カリフォルニア州のコロマ(Coloma) シャッターズミル(Sutter’s Mill)を流れるサウス・アメリカン川で、開拓者ジョン・オーガスト・サッター氏に雇われていた現場監督のジェームズ・ウィルソン・マーシャル氏が、農業用水の河原で砂金を見つけたことに端を発する“ゴールドラッシュ”。

 


カリフォルニアという未開の、当時どちらかというと無法地帯の地に、一攫千金を夢見て、世界中から大勢の採掘者が集まった。

 

砂金が見つかったことを聞きつけた、サッター氏と知り合いのサミュエル・ブラナン氏が自ら経営する新聞でその情報を外部に流したことで、またたく間に人々が流入することとなった。

当時のサンフランシスコは人口1000人ほど。
それが翌年1849年には2万5000人に、52年に3万5000人、60年5万7000人、70年14万9000人
と膨れ上がった。

参考:wiki サンフランシスコ

 

 

このサミュエル・ブラナン氏こそ、最初に大儲けした人物である。

 

一体何をしたか。

 

それは、採掘を熱望する人たちに向け、ツアーガイドを行ったこと。
(=顧客の創造、marketing)

それから、採掘に必要な「シャベル」と「ゴールド・パン(大相撲の優勝者が飲む盃のように浅い皿のようなもの)」を買い占め、採掘者に販売。(アントレプレヌール、需要と供給の差益)

仕入れ値20セントの「ゴールド・パン」を原価の100倍以上の値段で販売したそうだ。

 

そして、フォーティ・ナイナーズと呼ばれた1849年から160年後の2009年、
新たなゴールドが見つかった(創られた)。